ホーム市政情報施策・計画・方針環境政策令和5年度荒尾市地球温暖化対策実行計画(市の事務及び事業に係る計画)の取組結果について

ここから本文です。

令和5年度荒尾市地球温暖化対策実行計画(市の事務及び事業に係る計画)の取組結果について

公開日:2024年8月2日

 荒尾市では、平成12年に地球温暖化対策実行計画を策定し、令和5年度は第5期(令和2年度から令和7年度)実行計画のもと、市の事務・事業に伴って発生する温室効果ガス(注意1)の削減に取り組みました。本計画に基づき、本市自らが環境への負荷が少ない循環型社会の構築に積極的に取り組み、事業者及び市民の皆様に率先して、環境保全に配慮した行動を行うこととしています。

注意1:温室効果ガスとは・・・
太陽光線によって暖められた地表面から放出される赤外線を吸収して大気を暖め、一部の熱を再吸収し、地表面の温度を高める効果を持つガスのことです。温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、及び六フッ化硫黄がありますが、主なものは二酸化炭素で本市でも約99パーセントを占めています。

 

 

1 温室効果ガス排出量について

表:温室効果ガス排出量について
取組項目 数値目標
温室効果ガス排出量の削減  2013(平成25)年度の温室効果ガス排出量11,396トンを基準とし、2030年度までに温室効果ガス排出量を2013年度比で50パーセント削減することを基本とした上で、令和7年度における温室効果ガス排出量を6,845トンまで削減することを目標としています。

 令和5年度の温室効果ガス排出量は10,405トンでしたので、基準値(2013(平成25)年度実績値11,396トン)より992トン(8.7パーセント)の削減となっていますが、第5期実行計画で年度ごとの目標値として掲げている令和5年度排出量7,304トンを上回り、目標達成できませんでした。
令和5年度は、市立図書館、給食センター、有明医療センターなど新たに運営を開始している施設でのエネルギー使用量の増加の影響もありますが、各施設の購入電力の電気事業者別排出係数が上がったことによる影響から、昨年度と比較すると温室効果ガスが増大しております。
電気事業者別排出係数については、九州管内発電所の稼働状況により、大きく影響されます。今後も、業務の拡大や新規事業の開始、施設の老朽化への対応などが温室効果ガス削減の支障となるケースが想定されますが、長期的な視野で再生可能エネルギー導入や省エネ設備建物の導入検討を行い、より一層の温室効果ガス排出抑制に努めてまいります。  

表:温室効果ガス排出量(二酸化炭素換算)の推移(トン)
年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度  令和7年度
排出量実績 7,992 9,072 7,389 10,405 - -
目標値 7,992 7,763 7,533 7,304 7,074 6,845

備考 令和6年4月に環境省が示す「地方公共団体実行計画(事務事業編)策定・実施マニュアル」が改定されており、併せて、第5期実行計画の基準年度値、過年度実績値を修正しています。

表:温室効果ガス排出量
項目 二酸化炭素換算排出量
平成25(2013)年度 温室効果ガス排出量(基準値) 11,396,289キログラム    

令和5年度温室効果ガス排出量

10,404,735キログラム      
温室効果ガス削減量 991,554キログラム    
温室効果ガス削減割合 8.7パーセント     

992トンの二酸化炭素の削減量は、約70,860本の杉の木が1年間に二酸化炭素を吸収する量に相当します。(環境省・林野庁:『地球温暖化防止のための緑の吸収源対策』より算出)

表:電気・燃料の使用状況
種類 令和5年度実績 基準値

エネルギー使用量

増減

(基準年比)

温室効果ガス排出量

増減

(二酸化炭素換算) 

電気

(キロワットアワー)

14,711,754 14,049,723

662,031

(4.7パーセント) 

-961トン

 灯油

(リットル)

435,851 680,999

-45,039

(-36.0パーセント)

-637トン 

 A重油

(リットル)

48,850 159,670

-110,820

(-69.4パーセント)

-299トン

 LPG

(キログラム)

109,463 22,694

86,769

(382.3パーセント)

260トン

都市ガス

(立方メートル)

348,565 348,565 753トン

 ガソリン

(リットル)

44,103 55,732

-11,629

(-20.9パーセント)

-32トン

 軽油

(リットル)

18,060 31,742

-13,682

(-43.1パーセント)

 -39トン
  • 基準値と比較して増加している項目もありますが、全体としては減少しており、温室効果ガス排出量を削減することができました。
  • 電気は、基準値と比較して使用量は増加しましたが、温室効果ガス排出量は減少しました。
  • 灯油とA重油は、各施設における設備更新等により、基準値と比べ大幅に減少しました。
  • LPGは、ガスエンジンで駆動するGHP(ガスヒートポンプ)エアコンを小中学校に導入したことにより、大幅に増加しています。
  • 都市ガスは、荒尾市・長洲町新学校給食センター、有明医療センターの稼働開始に合わせ、都市ガスに切り替えたため、新たに使用量が発生しています。
  • ガソリン及び軽油については、主に公用車に使用する燃料ですが、外部委託化による公用車の利用頻度、走行距離の減少や燃費性能の向上により、基準値と比較して減少しました。

 

2 分野別目標について

表:分野別目標について
分野別目標項目 第5期実行計画目標 令和5年度実績 
一般廃棄物量 5.1トン以下の維持

6.1トン

(未達成)

水道使用量

136千立方メートル以下の維持  

119千立方メートル

(達成)

用紙使用量

8,387千枚以下の維持

7,661千枚

(達成)

備考 分野別目標とは、今後の事業拡大や管理の特殊性から、個別に取組目標を定めたものです。

  • 市庁舎からの一般廃棄物排出量は、基準値を達成できませんでした。今後も、新たに始まったプラスチック類も含めたごみの分別、リサイクルの徹底等、更なるごみの減量化を推進し、職員のごみを出さない意識の定着を図る必要があります。
  • 水道使用量については、ほとんど施設で節水への取組も進み、基準値と比較すると減少しています。
  • 用紙使用量については、両面印刷の活用や縮小印刷等、ペーパレス会議等の取組により、基準値と比較して8.7パーセントの減少となりました。今後も、これまでと同様に、個人情報保護の観点を踏まえた裏紙利用の促進、両面印刷の活用、可能な範囲での縮小印刷の実施などの「印刷する取組」と、ITツールを活用したペーパーレス化による「印刷しない取組」を合わせて推進し、さらなる用紙の使用量削減に取り組むことが必要です。

 

3 今後の取組について

 令和5年度の取組結果としては、新規事業の実施等の背景のもと、前年度と比較してエネルギーの使用量が増加し、電力使用に伴う排出係数は前年度からの大幅な上昇の影響を受け、基準値と比較すると二酸化炭素排出量は削減となったものの、目標値達成には至りませんでした。今後も、新規事業や事業の拡大等を実施しつつ温室効果ガス削減目標を達成するために、各課・各施設における省エネ行動の徹底や、設備更新や設備導入時の省エネ化、公用車買い替え時のエコカーの積極的な導入等の省エネの取組のみならず、再生可能エネルギーの積極的な導入の検討等にも取り組んでいく必要があります。ゼロカーボンシティの実現を目指し、職員1人1人の省エネ意識の定着を図り、市民や事業者と連携した地球温暖化対策の推進に努めてまいります。

 

カテゴリー

アクセシビリティチェック済み

このページは荒尾市独自の基準に基づいたアクセシビリティチェックを実施しています。 › 「アクセシビリティチェック済みマーク」について

荒尾市AIチャットボット
荒尾市AIチャットボット スマートフォン版

ページトップへ

チャットボット

チャットボット

閉じる