明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年は、新元号の祝賀ムードから一転して、「新型コロナウイルス」と「豪雨災害」という二つの危機に向き合う1年になりました。
その中で改めて感じたことは、「市民一人一人の生活に寄り添う」ことの大切さです。
本市では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて早急に関係団体や市内全事業所へのヒアリングなどによるニーズ調査を行い、より必要性の高い支援策を実施しました。災害対応では、災害ごみの迅速な受入れや保健師などの戸別訪問、さらには、台風10号接近の際のペット同伴避難所の開設など、被災者に寄り添う支援に努めました。
また、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ「新しい生活様式」へのご協力や、災害の際の消防団や社会福祉協議会などの関係機関、行政協力員、ボランティア、地域住民の皆さんのご協力に対しまして、改めて深く感謝申し上げます。
前例のない危機に対応する中で、新時代に向けたチャレンジにも取り組みました。「スマートシティ」の一環として人工知能を活用した「おもやいタクシー」の運行開始や市立図書館を電子書籍などが充実した「未来型図書館」としてあらおシティモールに移転する協定の締結などです。
本年も、新型コロナウイルス感染拡大防止と地域経済の回復、そして、豪雨災害からの暮らし再建を最優先にしつつ、これまでの取り組みが大きな実を結ぶよう様々な事業を進めていきます。
建設準備中の新市民病院は令和5年秋の開院を目指してことしの春には造成工事に着手し、新たな中心拠点を目指す南新地地区では区画整理やウェルネス拠点としてのまちづくりを進めます。
また、新たに導入する防災情報伝達システムは、今年4月に運用開始し、地区防災計画などの策定も含めて災害に強いまちづくりを進めます。
本市におきましてはウィズコロナ・アフターコロナを見据え、「全世代型デジタル社会」の実現により、市民の皆さんが安心して便利な暮らしができるまちづくりに本年も全力で取り組みます。
結びに、市民の皆さんのご多幸を祈念し、年頭の挨拶といたします。
荒尾市長 浅田 敏彦