長かった夏の猛暑が終わりを告げるとともに、本市の新型コロナウイルス感染者数も徐々に落ち着きをみせてきています。
7月に市内全事業所を対象に、新型コロナウイルス感染症や原油高の影響などについてヒアリング調査を実施しましたが、回答した事業所の54%が「コロナ禍前より売り上げが減少」、70%が「原油高・物価高の影響を受けた」との回答でした。こうした状況を受け、市では、特に影響の大きい道路運送業者や農水産業者への支援金を創設するとともに、宿泊キャンペーンや商工会議所によるプレミアム付商品券事業など、9月から新たな経済対策を実施しています。
新型コロナウイルス感染症については、今後も予防接種や基本的な感染防止対策を継続しながら、社会経済活動も回復させていくことで、平穏な日常を取り戻していきたいと思っています。
さて、このほど令和3年度の決算状況を公表しました。一般会計など全会計において健全な財政運営を継続している状況です。特に、一時は42億円超の累積欠損金を計上した病院事業会計については、市民病院の経営改革を進めた結果、その全てを解消することができました。来年度の新病院開院に向けて大きな弾みになります。
最近の本市の状況を少しご紹介しますと、まずは、9月7日に荒尾梨の新ブランド「ことのみ」を発表しました。品種は「あきづき」を中心に、厳選した逸品のみが「ことのみ」として各地へ出荷されます。今後、荒尾梨の新ブランドとして市内外に定着していくよう、市としても力強く発信していきます。
また、9月15日に本市も出資しているあらおシティモールが「ゆめタウンシティモール」へと名称を改め、大幅なリニューアルにより生まれ変わりました。人気のある新店舗の出店や客席数が2倍以上になるフードコートなど大きく魅力が向上しており、緑ケ丘地区の拠点機能の強化につながるものと期待しています。9月7日に年間目標来館者数15万人を達成した市立図書館とともに、是非ご利用いただければと思っています。
最後に、7月~8月に実施された「夏のDigi田(デジデン)甲子園」本選(全国大会)に本市の「おもやいタクシー」の取り組みが県代表としてエントリーされ、各都道府県代表の中で6位と健闘しました。今回の県代表選出と全国大会での好成績は、本市オリジナルの取り組みが評価された結果だと思います。今後も官民連携による本市ならではの取り組みなどに積極的にチャレンジし、「暮らしたいまち 日本一」を目指してまいります。
荒尾市長 浅田 敏彦
「ゆみタウンシティモール」オープニングセレモニー(令和4年9月15日オープン!)