宮崎八郎の書簡を寄贈していただきました。
寄贈していただいた4つの書簡のうち、3通については、荒木精之氏により「宮崎八郎史料控」として公表されているものです。
明治3年に書かれた「尊大兄」宛の書簡1通については、論文などでも確認が出来ないことから、現在分析を行っているところです。内容が明らかになれば、その記述内容についての解説も合わせて、宮崎兄弟資料館で企画展を行うことを検討しています。
寄贈いただいた書簡は以下の通りです。
- 明治3年 東京より父宛書簡
- 明治3年 尊大兄宛書簡
- 明治4年 東京より父宛書簡
- 明治9年 東京より父宛書簡
尚、この史料については、当初、この史料は神戸市にある孫文記念館に持ち込まれたのですが、「宮崎八郎の史料は荒尾市が保存活用することが適当ではないか」という孫文記念館様の配慮により、荒尾市への寄贈が実現することとなりました。
今後とも館同士の連携をはかっていきたいと思います。
写真は、寄贈していただいた宮崎八郎の書簡の一つ
明治3年の東京遊学のときに、父に宛てて出したもの。
上京直後から、明治維新政府内部の状況を注視するとともに、外交問題にも目を向け、日本立国に対する不安を強く示すなど、東京で意欲的に見聞を広めようとしていたことが伺える。