景観資源について知り・学び・体験できる取り組みの一つとして、荒尾市・大牟田市合同で景観発見ツアーを開催しました。当日は子どもから大人まで30名の参加があり、両市の様々な景観を見て楽しみました。
①大牟田市動物園【展望デッキ】・ともだちや絵本美術館
大牟田市動物園の展望台からは、平成27年7月に世界文化遺産に登録された万田坑や宮原坑を一望することができました。ともだちや絵本美術館は日本初の動物園内にある絵本美術館です。大牟田市出身の絵詞作家である内田麟太郎さんの「おれたち、ともだち!」シリーズをはじめ約1,000点の原画を収蔵しており、今回はこれらの原画をはじめ企画展を見学しました。
展望台近くでは、大きいキリンを間近で見ることができました。
②宮原坑・三池炭鉱専用鉄道敷跡
宮原坑を見学した後、宮原坑と万田坑を繋ぐ鉄道敷を歩きました。普段は立入禁止の諏訪川鉄橋も渡りました。
約2㎞の道のりを、ガイドの説明を聞きながら楽しく歩くことができました。
③万田坑
万田坑は、1902(明治35)年に出炭が開始された三池炭鉱の20世紀初頭を代表する坑口で、2015(平成27)年7月に「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産の一つとして世界文化遺産に登録されました。今回は、今年の7月に一般公開が開始された炭鉱電車も見学しました。
④荒尾干潟水鳥・湿地センター
荒尾干潟水鳥・湿地センターは、平成24年7月3日にラムサール条約湿地に登録された荒尾干潟の利用拠点施設として、令和元年8月10日に開館した施設です。荒尾干潟の生き物や豊かな自然について館内を見学しました。
⑤蔵満海岸
荒尾干潟水鳥・湿地センターを見学した後は、蔵満海岸に出て夕日を眺めました。蔵満海岸は平成24年にラムサール条約湿地に登録された荒尾干潟の一部であり、その干潟から望む夕日は荒尾八景にも選ばれています。
参加者からは、「昨年参加してよかったので今年も参加した。来年も開催してほしい。」、「身近にこんな美しい景観があることを初めて知りました。」という声が聞かれました。荒尾市と大牟田市の景観を満喫した一日となりました。