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全国初!教育用タブレットを活用した児童の見守りサービスの先行導入を開始しました

公開日:2024年10月9日

   熊本県荒尾市(以下 荒尾市)とNTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、LTEモデルの教育用タブレット(注釈1)を活用して登下校中の児童の見守りを行う取り組みを、桜山小学校及び緑ケ丘小学校にて10月より先行導入開始しました。 
 本取り組みは、国土交通省がデータや新技術を活用した先進的な都市サービスの実装に向けて取り組む実証事業を支援する「スマートシティ実装化支援事業」に採択され、令和3年度以降の実証実験を経て実装するものです。

1.背景

 児童が登下校中に事故や事件に巻き込まれる事例は後を絶ちません。警察庁によると、令和4年に交通事故に遭った児童の数は全国で330名にのぼり、そのうち約4割が登下校中に発生しています(注釈2)。また、児童が帰宅途中に居場所が分からなくなるケースなどにおいて、児童を対象とした犯罪や声掛け事案が発生する可能性も想定されます。
 児童が安心して暮らせるまちづくりをめざす荒尾市は、こうした現状に対し登下校中の児童の有効な見守り方法をNTT Comと実証実験にて共同検討し、保護者、地域関係者、学校現場等へのヒアリングを通じ、今回の先行導入に至りました。

2.本サービスの概要

 本サービスは、荒尾市が児童1人に1台配備しているLTEモデルの教育用タブレットを活用し、登下校状況通知(登校時に学校の敷地内に位置情報が入ると登校通知を保護者が受け取ることができる機能。また、下校時に学校の敷地外に位置情報が出ると放課通知を保護者が受け取ることができる機能。)や現在地・行動履歴の把握、登下校エリア(あらかじめ保護者が設定した登下校中の児童の行動範囲エリア)から外れた場合のアラート通知を行うことで、保護者に安心安全に関わる情報を提供します。(注釈3)
 また、児童の位置情報を元に、学校への出欠遅刻情報の取得が可能となり、教職員の日々の出欠情報の確認・管理に関わる稼働削減につなげる機能も提供します。

提供する機能 注釈4

  • 児童の現在地・行動履歴把握
  • 登下校状況/登下校エリア外に出た場合 の保護者通知
  • スマホ上での欠席・遅刻・早退連絡
  • 出欠情報がリアルタイムに確認できる電子出席簿
  • 電子出席簿データを校務支援システムへ変換するツール


本サービスの提供イメージ

見守りイメージ図(HP用).png

3.今後の展開

 荒尾市とNTT Comは、10月からの先行導入にてサービスの受容性を確認しながら、来年度の市内全小学校での本格導入をめざしていきます。

 

4.関連リンク

 報道発表文 (PDF 302KB)

 

注釈1:教育用タブレットとは、文部科学省のGIGAスクール構想に基づき全国の学校で児童生徒に1人1台に配備されている端末を指します。
注釈2:出典「令和4年における交通事故の発生状況について」(警察庁)
注釈3:児童の位置情報は保護者ならびに児童の同意を得て取得します。
注釈4:株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)のモバイル回線を通じて、ドコモの教育機関向けサービス『ウェブでお知らせ』への追加機能として開発・提供するものです。
ウェブでお知らせ/ウェブでスクールプラス|学校情報連絡サービス (wdsd.net)

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