昨年度に引き続き、令和6年度も荒尾市の中学生とシンガポール・リバーバリーハイスクールの生徒が交流しました。
前年度の取組みを引き継いで
前年度のリバーバリーハイスクール訪問の際、シンガポール側から「今度は荒尾市を訪問し、相互交流としていきたい」との意向が伝えられていたことを踏まえ、令和6年度は、シンガポールの中学生たちに荒尾市を訪問してもらうこととなりました。
協議を重ねた結果、交流プログラムは、中学校訪問・授業参加、異文化体験交流、宮崎兄弟資料館等の見学と決定。
令和6年11月21日から23日の3日間、シンガポール・リバーバリーハイスクールの生徒たちが荒尾市を訪問しました。
日本、荒尾市を満喫!
19日に福岡空港に到着したリバーバリー一行(生徒20名、先生4名)は、荒尾の他に長崎平和公園、太宰府天満宮など、九州の様々な名所を見学。
そして11月21日、いよいよ荒尾市に到着。荒尾市役所で歓迎レセプションを開催しました。浅田市長の挨拶と記念品の贈呈に続いて、海陽中学校茶道部がお点前を披露。リバーバリーの生徒たちはお茶を美味しそうに飲み、中にはお代わりを求める生徒も出るなど、日本の茶道文化を楽しみました。
2日目はリバーバリーの生徒たちが荒尾第三中学校を訪問し、それぞれの「バディ」と一緒に授業を受けました。最初はお互いに様子を伺いながらのコミュニケーションでしたが、お互いの国について教えたりするうち、英語で積極的にやり取りする様子が見られました。授業の後は、荒尾干潟水鳥・湿地センターを訪れ、シンガポールでは見ることができない干潟の魅力と環境上の重要性について学びを深め、夕陽鑑賞で2日目の活動を終えました。
あっという間に最終日。3日目の朝は荒尾市中央公民館でバディと一緒に日本舞踊・三曲の文化体験に参加しました。「日本の伝統文化を身をもって体験することがとても印象的だった」という声も。午後はシティモールで昼食を取り、荒尾市立図書館、万田坑を見学。最後は、交流の始まりである宮崎兄弟の生家で、施設内見学とお別れ会をして交流の全行程を終えました。
グローバル化が進んでいる中、この交流は両国の生徒たちにとって貴重な機会・経験となったようです。昨年度シンガポールを訪問し現在は高校生になった子が今回のリバーバリー一行訪問中に顔を見せてくれる場面も。詳しく聞くと、昨年の訪問以来、SNSで連絡を取っていたとのこと。
短い期間でしたが、この交流を通じて、生徒たちはお互いの文化や価値観をより深く理解し、また友情を築くことができたようでした。リバーバリーの先生たちからも「来年はシンガポールで、またこの交流を続けたい」という言葉を頂くことができました。