荒尾で育った詩人・海達公子が「熊本県近代文化功労者」に選ばれました!
海達公子とは、荒尾で育ち、『赤い鳥』や『コドモノクニ』など、大正時代を代表する文学雑誌で何度も表彰され、「天才少女詩人」として全国的に知られた女の子のこと。
幼少の頃から童謡を作りはじめ、当時の文学界を代表する柳川市出身の北原白秋や、みやま市出身の與田凖一ら多くの詩人・童謡詩人に「とても珍しい詩才の持ち主」と評価されるほどの才能の持ち主でした。
そして今回、この海達公子が、熊本の「文化勲章」とも称される「熊本県近代文化功労者」に選ばれました。
「熊本県近代文化功労者」とは、主として明治維新以降に教育、学術、芸術、宗教、産業等あらゆる分野で熊本県あるいは日本の近代文化の発展に貢献し、その功績が顕著な方のことで、平成29年度までに67回の顕彰が行われ、計289人の方が顕彰を受けています。
荒尾市ではこれまでに、宮崎滔天や三島格が選ばれていますが、彼らに引き続き、平成30年度には海達公子が選ばれることになりました。「自然を見て、感じたことを自由に考えて、言葉を選んだ海達公子の作品は、熊本県教育委員会が作成した道徳教育用郷土資料『熊本の心(小学校5・6年)』にも取り上げられ、子供たちの心に響くものとなっている。このように、没後約100年経った今もなお色あせることなく、全国の人々に共感を与え続けている作品を残した氏の功績は大きい。」という評価を受けており、海達公子の代表作である詩「夕日」の情景は、まさに今なお色あせることのない作品の一つです。
荒尾で生まれ育ち、そして生活する人々にとって、彼女の紡いだ言葉はとても共感できるものになっています。
海達公子の代表作
「夕日」
もうすこうしで ちっこうの先にはいる おひさん
がたにひかって まばゆい まばゆい