協働の定義
協働とは、地域の多様な主体がお互いを尊重しながら、共通の目的を達成するために協力して活動することです。市では防災、環境、福祉など、各分野の所管課が各分野の協働のパートナーとともに、分野別の課題解決に向けた取り組みを進めてきました。しかし、時代の変化と共に社会のニーズが多様化した今、地区で活動する団体間で地区の課題を共有し、協力して課題解決に向けた取り組みを行うことが必要となってきました。
そこで、荒尾市では平成24年4月に「荒尾市協働の地域づくり推進条例」を策定しました。この条例に基づき、地区協議会を設立し、連携しながら課題解決に取り組んでいます。
地区協議会とは
地区協議会とは、地域団体、市民公益活動団体等で組織され、地域づくりに関し、各地区を代表して市の認定を受けた団体であり、市と対等なパートナーとし、協働のまちづくりを推進する団体として位置づけられています。旧小学校単位(荒尾地区・万田地区・万田中央地区・井手川地区・中央地区・緑ケ丘地区・平井地区・府本地区・八幡地区・有明地区・清里地区・桜山地区)で設立されています。
地区協議会の構成イメージ
「荒尾市地区別計画」
荒尾市では、令和2年3月に「荒尾市地区別計画」を策定しました。設立から10年が経過し、各地区人材不足やメンバーの固定化が発生しているほか、地域における課題に対し十分に対応しきれていない状況も出てきています。課題地域住民同士・地域と行政などで課題認識を共有し、役割分担のもと対策を検討することが重要であることから、第6次総合計画の策定に合わせ、地域ごとの課題や特性、地域の目指す姿や取組みの方向性などを地区別計画としてまとめました。
荒尾市の地区協議会への支援
地区協議会は、地区の課題解決に取り組むネットワーク組織として、地区の中核を担う役割が期待されています。そのためには、活動に関わる人や地域団体が増えていくことが必要です。
市では、地区協議会の活動に必要な費用の助成、市のホームページや広報誌で地区協議会の活動のPR、地区担当職員による人的支援など、地区協議会と連携・協力しながらよりよい地域社会づくりを推進していくと共に、地区協議会の活動の魅力や効果を積極的に発信し、支援しています。
地区担当職員とは
各地区協議会の運営や活動を支援するとともに、地域課題の解決や地域特性を生かした事業提案、行政とのパイプ役として活躍しています。
地区協議会の主な活動
(1)定期的な情報交換
情報交換は、地区協議会のメンバーが定期的に集まり、地域の情報共有や課題についての意見交換等を行うなど、地域のネットワーク組織である地区協議会の根幹となる活動です。毎月1回程度、各地区定例会等を開催し、情報共有を行っています。
総会の様子
定例会の様子
(2)防災・防犯の取り組み
小学校を会場とした大規模な防災訓練や防災の取り組み等が行われています。毎回、市と地区協議会の皆さんで内容を検討し、工夫した訓練が実施されています。
また、通学路パトロールや子どもの見守り活動など、防犯に関する活動を行っている地区もあります。
防災訓練の様子
子ども消防団の様子
(3)広報誌、イベントチラシの発行
地区協議会が発行している広報誌や、イベントチラシは、地域ごとに配付しているほか、市ホームページ、市役所1階のくらしいきいき課窓口等でも閲覧することができます。