5つの健康習慣の実践でがん予防
「喫煙」「節酒」「身体活動」「適正体重の維持」「食生活」は、日本人のがん予防にとって重要な項目です。
この5つを見直すことで、将来がんに罹患する確率が変わってきます。
上記の健康習慣を実際に生活に取り入れることで、がんリスクがほぼ半減します。(下図参照)
各項目のポイント
喫煙
肺がんをはじめ、食道がん、すい臓がん、胃がん、大腸がん、膀胱がん、乳がんなどになるリスクが高まります。
受動喫煙でも、肺がん、乳がんになるリスクが高くなります。
飲酒
食道がん、大腸がんと強い関わりがあり、女性では乳がんのリスクが高くなります。
休肝日をもうけ、寝酒にならないように、早めに飲み終わりましょう。
身体活動
身体活動が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があります。
昨日よりも今日は10分でも多く身体を動かす、という意識を持ちましょう。
適正体重の維持
死亡リスクは、男性では痩せている方が高くなり、女性では肥満の方が高くなるという報告があります。
痩せすぎ・太りすぎには注意しましょう。
食生活
料理の味を濃くしすぎないように心がけましょう。
調査から食塩摂取量の多いグループでは胃がんだけでなく、高血圧・循環器疾患のリスクが上がるとされています。
野菜や果物を多くとればリスクが低下する点に関しては明らかではありませんが、生活習慣病の予防につながりますので、意識的に350g以上とるようにしましょう。
また、極端な食事制限はせず、主食、主菜、副菜を基本に、多様な食品を食べましょう。
若いうちから、がんリスクに気をつけて生活する習慣と、定期的ながん検診受診を取り入れることが大切です。
特に、食事や運動は生涯必要なことなので、早めに生活に取り入れておくと、歳を重ねた時に変化が少なくて済みます。
年齢に応じた、過不足ないバランスのとれた食事を目指しましょう。
参考
国立研究開発法人国立がん研究センターホームページ
がん情報サービスホームページ