洪水(こうずい)・高潮(こうちょう)・土砂(どしゃ)災害(さいがい)

洪水(こうずい)とは

　洪水(こうずい)とは、豪(ごう)雨(う)によって河川(かせん)の水量(すいりょう)が急激(きゅうげき)に増加(ぞうか)し、異常(いじょう)な流量(りゅうりょう)になることです。また、反対(はんたい)面(めん)の地図(ちず)には表現(ひょうげん)されていませんが、豪雨(ごうう)による浸水(しんすい)現象(げんしょう)には、河川(かせん)からのはん濫(はんらん)だけでなく、土地(とち)が低い(ひくい)所(ところ)では、排水(はいすい)不良(ふりょう)等(とう)から発生(はっせい)することもあるので注意(ちゅうい)しましょう。

外(そと)水(すい)はん濫(はんらん)

• 大雨(おおあめ)が雪解け(ゆきどけ)によって、川(かわ)の水量(すいりょう)が増え(ふえ)、水かさ(みずかさ)が上がり(あがり)始め(はじめ)ます。
• 水(みず)が増え(ふえ)、水(みず)の力(ちから)に堤防(ていぼう)が耐え(たえ)られなくなると堤防(ていぼう)の一部(いちぶ)が崩れ(くずれ)始め(はじめ)ます。
• 堤防(ていぼう)の崩れ(くずれ)た場所(ばしょ)を通っ(とおっ)て、勢い(いきおい)よく水(みず)が流れ出し(ながれだし)、家(いえ)に襲いかかり(おそいかかり)ます。

高潮(こうちょう)とは

高潮(こうちょう)の発生(はっせい)原因(げんいん)

1.気圧(きあつ)低下(ていか)による海面(かいめん)の吸い上げ(すいあげ)

台風(たいふう)や低(てい)気圧(きあつ)の中心(ちゅうしん)気圧(きあつ)は周囲(しゅうい)より低い(ひくい)ため、周囲(しゅうい)の空気(くうき)は海面(かいめん)を押しつけ(おしつけ)、中心(ちゅうしん)付近(ふきん)の空気(くうき)は海面(かいめん)を吸い上げる(すいあげる)ようになります。この結果(けっか)、海面(かいめん)が上昇(じょうしょう)します。

2.強風(きょうふう)による吹き寄せ(ふきよせ)

台風(たいふう)の低(てい)気圧(きあつ)によって吸い上げ(すいあげ)られた海面(かいめん)は、さらに台風(たいふう)の強風(きょうふう)で上昇(じょうしょう)し、それが海岸(かいがん)に吹き(ふき)寄せ(よせ)られ高潮(こうちょう)が発生(はっせい)します。

土砂(どしゃ)災害(さいがい)とは

土砂(どしゃ)災害(さいがい)は大雨(おおあめ)が降る(ふる)と山(やま)の急(きゅう)な斜面(しゃめん)や地盤(じばん)の緩く(ゆるく)なった山肌(やまはだ)が崩れ(くずれ)て、土砂(どしゃ)や木々(きぎ)が大量(たいりょう)の水(みず)といっしょに襲いかかっ(おそいかかっ)てくるもので、人(ひと)が亡くなる(なくなる)割合(わりあい)が多い(おおい)恐ろしい(おそろしい)災害(さいがい)です。

　特に(とくに)雨(あめ)が1時間(じかん)に20ミリメートル以上(いじょう)、降り(おり)はじめから100ミリメートル以上(いじょう)になると十分(じゅうぶん)な注意(ちゅうい)が必要(ひつよう)です。

• 梅雨(つゆ)前線(ぜんせん)や台風(たいふう)などが大雨(おおあめ)を降ら(ふら)せます。
• 大雨(おおあめ)により山肌(やまはだ)が崩れ(くずれ)て土砂(どしゃ)や岩石(がんせき)が流れ出(ながれで)ます。
• 道路(どうろ)が寸断(すんだん)されるなど市民(しみん)の生活(せいかつ)に大きな(おおきな)被害(ひがい)が及び(および)ます。
• 押し寄せ(おしよせ)た土砂(どしゃ)や岩石(がんせき)が家(いえ)や道路(どうろ)を壊し(こわし)ます。

土砂(どしゃ)災害(さいがい)の種類(しゅるい)

土石流(どせきりゅう)

　土石流(どせきりゅう)とは、山(やま)や谷(たに)の土砂(どしゃ)が大雨(おおあめ)などでくずれ、ものすごい勢い(いきおい)で流れ(ながれ)てくることです。地方(ちほう)によって「山津波(やまつなみ)」とか「てっぽう水(みず)」などと呼ぶ(よぶ)ところもあります。

地滑り(じすべり)

　地滑り(じすべり)とは、斜面(しゃめん)が地下(ちか)水(すい)の影響(えいきょう)などによって滑り(すべり)やすい地層(ちそう)を境(さかい)にズルズルと斜面(しゃめん)下方(かほう)に移動(いどう)する現象(げんしょう)です。

がけ崩れ(がけくずれ)

　がけ崩れ(がけくずれ)とは、地中(ちちゅう)にしみ込ん(しみこん)だ水(みず)が地盤(じばん)を弱め(よわめ)、雨(あめ)や地震(じしん)などによって急激(きゅうげき)に斜面(しゃめん)が崩れ落ちる(くずれおちる)ことです。

こんな前ぶれ(まえぶれ)に注意(ちゅうい)しましょう

土石流(どせきりゅう)の前兆(ぜんちょう)

• 山鳴り(やまなり)がする。
• 雨(あめ)が降り続い(ふりつづい)ているのに川(かわ)の水位(すいい)が下がる(さがる)。
• 川(かわ)がにごったり、流木(りゅうぼく)が流れる(ながれる)。
• 腐っ(くさっ)た土(ど)の臭い(におい)がする。

地滑り(じすべり)の前兆(ぜんちょう)

• 地面(じめん)にひび割れ(ひびわれ)ができる。
• 井戸(いど)や沢(さわ)の水(みず)がにごる。
• がけや斜面(しゃめん)から水(みず)が噴き出す(ふきだす)。
• 家(いえ)やよう壁(かべ)に亀裂(きれつ)が入る(はいる)。

がけ崩れ(がけくずれ)の前兆(ぜんちょう)

• がけからの水(みず)がにごる。
• がけに亀裂(きれつ)が入る(はいる)。
• 小石(こいし)が落ち(おち)てくる。
• がけから音(おと)がする。

※土砂(どしゃ)災害(さいがい)の前ぶれ(まえぶれ)を見(み)たり聞い(きい)たりした場合(ばあい)は、早め(はやめ)の避難(ひなん)を心掛け(こころがけ)ましょう。

雨(あめ)の降り(ふり)方(かた)にご注意(ちゅうい)ください

　大量(たいりょう)の雨(あめ)が降る(ふる)と河川(かせん)の水量(すいりょう)が急激(きゅうげき)に増え(ふえ)洪水(こうずい)などの災害(さいがい)が発生(はっせい)する確率(かくりつ)が高く(たかく)なります。

　早め(はやめ)に安全(あんぜん)な避難(ひなん)場所(ばしょ)へ向かう(むかう)ためにも、日頃(ひごろ)から雨(あめ)の降り(ふり)方(かた)に注意(ちゅうい)しましょう。

1時間(じかん)に5から10ミリメートルの雨(あめ)

普通(ふつう)の雨(あめ)

まだまだ安心(あんしん)です。

雨(あめ)音(おん)がよく聞こえ(きこえ)て、地面(じめん)には水たまり(みずたまり)ができています。

1時間(じかん)に10から20ミリメートルの雨(あめ)

やや強い(つよい)雨(あめ)

そろそろ注意(ちゅうい)してください。

地面(じめん)からのはね返り(はねかえり)で足元(あしもと)がぬれます。話し声(はなしごえ)が聞き取り(ききとり)にくくなります。

1時間(じかん)に20から30ミリメートルの雨(あめ)

強い(つよい)雨(あめ)

テレビ・ラジオ等(とう)でチェック。

どしゃぶりと言わ(いわ)れる雨(あめ)です。傘(かさ)をさしていても濡れ(ぬれ)てしまうほど激しい(はげしい)雨(あめ)です。

1時間(じかん)に30から50ミリメートルの雨(あめ)

激しい(はげしい)雨(あめ)

さぁ、避難(ひなん)の準備(じゅんび)を!

バケツをひっくり返し(ひっくりかえし)たような激しい(はげしい)雨(あめ)です。川(かわ)のはん濫(はんらん)や山崩れ(やまくずれ)、がけ崩れ(がけくずれ)も起こり(おこり)やすくなります。

1時間(じかん)に50ミリメートル以上(いじょう)の雨(あめ)

非常(ひじょう)に激しい(はげしい)雨(あめ)

大(だい)洪水(こうずい)の可能(かのう)性(せい)があります!

滝(たき)のように降り(おり)、あたりは水しぶき(みずしぶき)で真っ白(まっしろ)になります。視界(しかい)が非常(ひじょう)に悪く(わるく)なり車(しゃ)の運転(うんてん)は危険(きけん)です。

高潮(こうちょう)をもたらす台風(たいふう)の大き(おおき)さと強(つよ)さ

台風(たいふう)の「大き(おおき)さ」は、強風(きょうふう)域(いき)(風速(ふうそく)15メートル毎秒(まいびょう)以上(いじょう)の強い(つよい)風(かぜ)が吹い(ふい)ている範囲(はんい))の半径(はんけい)で表し(あらわし)、台風(たいふう)の「強(つよ)さ」は、最大(さいだい)風速(ふうそく)で表し(あらわし)ています。日頃(ひごろ)から台風(たいふう)に関する(にかんする)情報(じょうほう)に注意(ちゅうい)して大きな(おおきな)被害(ひがい)が出(で)ないように心掛け(こころがけ)ましょう。

大き(おおき)さの階級(かいきゅう)分け(わけ)

強(つよ)さの階級(かいきゅう)分け(わけ)

洪水(こうずい)に関する(にかんする)防災(ぼうさい)情報(じょうほう)

河川(かせん)水位(すいい)における危険(きけん)度(ど)レベルの設定(せってい)と発表(はっぴょう)される防災(ぼうさい)情報(じょうほう)の名称(めいしょう)

危険(きけん)度(ど)レベルによる自治体(じちたい)、住民(じゅうみん)に求める(もとめる)行動(こうどう)

洪水(こうずい)に関する(にかんする)情報(じょうほう)は、降水(こうすい)量(りょう)や河川(かせん)の水位(すいい)を参考(さんこう)に発表(はっぴょう)されます。パソコンや携帯(けいたい)電話(でんわ)といったインターネット接続(せつぞく)環境(かんきょう)があれば、この水位(すいい)情報(じょうほう)を直接(ちょくせつ)見る(みる)こともできます。

詳しく(くわしく)は、熊本(くまもと)県(けん)総合(そうごう)型(がた)防災(ぼうさい)情報(じょうほう)システムよりご確認(かくにん)いただけます。

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