ビタミンエース（ACE）とファイトケミカルで免疫(めんえき)力(りょく)アップ「毎月(まいつき)19日(にち)は食(しょく)育(いく)の日(ひ)」

切っ(きっ)たリンゴを放置(ほうち)しておくと「酸化(さんか)」されて、断面(だんめん)が茶色く(ちゃいろく)なります。
空気(くうき)を吸っ(すっ)て生き(いき)ている私(わたし)たちの体(からだ)も知ら(しら)ない間(ま)に「酸化(さんか)」しているのです。
「酸化(さんか)」してできる「活性(かっせい)酸素(さんそ)（サビ）」が身体(しんたい)に増える(ふえる)と、しみ・シワ・がん・生活(せいかつ)習慣(しゅうかん)病(びょう)の原因(げんいん)になります。
その「酸化(さんか)」を防い(ふせい)でくれるのが抗(こう)酸化(さんか)作用(さよう)のある「抗(こう)酸化(さんか)物質(ぶっしつ)」です。
「酸化(さんか)」を予防(よぼう)することで、免疫(めんえき)力(りょく)向上(こうじょう)にも効果(こうか)があります。
緑(みどり)の濃い(こい)野菜(やさい)には、たくさんの「抗(こう)酸化(さんか)物質(ぶっしつ)」が含ま(ふくま)れており、代表(だいひょう)的(てき)なものに、ビタミンエース（ACE）という3つのビタミンがあります。

野菜(やさい)のビタミンA・C・E含有(がんゆう)量(りょう)ベスト10※

※100g中(ちゅう)に含ま(ふくま)れる多い(おおい)順(じゅん)

「ビタミンACE」と「ファイトケミカル」

「抗(こう)酸化(さんか)物質(ぶっしつ)」を含む(ふくむ)食品(しょくひん)には、ビタミンACEとファイトケミカル（植物(しょくぶつ)に含ま(ふくま)れる化学(かがく)物質(ぶっしつ)）があります。
ファイトケミカルは「抗(こう)酸化(さんか)作用(さよう)」を強く(つよく)持っ(もっ)ており、生体(せいたい)調整(ちょうせい)機能(きのう)（生体(せいたい)のバランス維持(いじ)や疾病(しっぺい)予防(よぼう)にかかわる機能(きのう)）があります。
人(ひと)は自力(じりき)でファイトケミカルを作り出す(つくりだす)ことができないので、ファイトケミカルを含ん(ふくん)だ野菜(やさい)や果物(くだもの)などから摂取(せっしゅ)する必要(ひつよう)があります。

代表(だいひょう)的(てき)なファイトケミカル

ポリフェノール類(るい)：野菜(やさい)の色素(しきそ)やアクの成分(せいぶん)

アントシアニン（なす、紫(むらさき)芋(いも)）…抗(こう)酸化(さんか)作用(さよう)、視力(しりょく)の維持(いじ)・回復(かいふく)　　

カロチノイド類(るい)：主(おも)に緑黄色(りょくおうしょく)野菜(やさい)に含ま(ふくま)れる黄色(きいろ)やオレンジ、赤(あか)などの色素(しきそ)成分(せいぶん)

リコペン（とまと）…がん予防(よぼう)やその抑制(よくせい)、紫外線(しがいせん)から皮膚(ひふ)を守る(まもる)
ルテイン（ほうれん草(ほうれんそう)、ブロッコリー、キャベツ）…がん予防(よぼう)、視力(しりょく)の維持(いじ)・回復(かいふく)、老化(ろうか)予防(よぼう)

含硫化合(かごう)物(ぶつ)

アリシン（にんにく、ねぎ、玉ねぎ(たまねぎ)、ニラ）…強い(つよい)殺菌(さっきん)作用(さよう)、疲労(ひろう)回復(かいふく)
イソチアシアネート（キャベツ、大根(だいこん)、かぶ、ブロッコリー）…がん、血栓(けっせん)予防(よぼう)

話題(わだい)のファイトケミカル

カフェイン（コーヒー）…覚醒(かくせい)作用(さよう)、疲労(ひろう)回復(かいふく)作用(さよう)、利尿(りにょう)作用(さよう)　※過剰(かじょう)摂取(せっしゅ)要注意(ようちゅうい)
カプサイシン（唐辛子(とうがらし)）…エネルギー代謝(たいしゃ)促進(そくしん)作用(さよう)、殺菌(さっきん)作用(さよう)、健(けん)胃(い)作用(さよう)
クエン酸(さん)（かんきつ類(かんきつるい)・酢(す)・梅干し(うめぼし)）…ブドウ糖(ぶどうとう)のエネルギー転換(てんかん)作用(さよう)、疲労(ひろう)回復(かいふく)作用(さよう)（乳酸(にゅうさん)を分解(ぶんかい)）、キレート作用(さよう)（カルシウムやマグネシウムの吸収(きゅうしゅう)をよくする）
グルコサミン（エビ・カニ）…アミノ糖(とう)の一種(いっしゅ)で結合(けつごう)組織(そしき)に含ま(ふくま)れ、軟骨(なんこつ)や腱(けん)、ツメなどに分布(ぶんぷ)（ひざなどの関節(かんせつ)炎(えん)予防(よぼう)）
サポニン（大豆(だいず)・大豆(だいず)製品(せいひん)）…脂肪(しぼう)やコレステロールを取り除く(とりのぞく)、抗(こう)酸化(さんか)作用(さよう)

免疫(めんえき)力(りょく)を高める(たかめる)には、笑う(わらう)、運動(うんどう)する、身体(しんたい)を温める(あたためる)なども効果(こうか)があります。
また、食事(しょくじ)は野菜(やさい)だけでなく、ごはん、パン、麺類(めんるい)などの炭水化物(たんすいかぶつ)、魚(さかな)や肉(にく)・卵(たまご)・大豆(だいず)製品(せいひん)などのたんぱく質(たんぱくしつ)のそろったバランス食(しょく)が基本(きほん)です。