水(みず)に溶ける(とける)ビタミンと油(あぶら)に溶ける(とける)ビタミン「毎月(まいつき)19日(にち)は食(しょく)育(いく)の日(ひ)」

体(からだ)の機能(きのう)を正常(せいじょう)に維持(いじ)するために欠かす(かかす)ことのできないビタミン。

実は(じつは)水(みず)に溶ける(とける)「水溶(すいよう)性(せい)ビタミン」と油(あぶら)に溶ける(とける)「脂(あぶら)溶性(ようせい)ビタミン」があります。

現在(げんざい)13種類(しゅるい)ありますが、多く(おおく)のビタミンは、糖(とう)質(しつ)・脂質(ししつ)・たんぱく質(たんぱくしつ)の代謝(たいしゃ)を滞り(とどこおり)なく行う(おこなう)潤滑(じゅんかつ)油(ゆ)のような働き(はたらき)をしています。

また、血管(けっかん)や粘膜(ねんまく)、皮膚(ひふ)、骨(ほね)などの健康(けんこう)を保ち(たもち)、新陳代謝(しんちんたいしゃ)を促す(うながす)働き(はたらき)にも関わっ(かかわっ)ています。必要(ひつよう)量(りょう)はごくわずかですが、体内(たいない)でほとんど作る(つくる)ことができない為(ため)、食べ物(たべもの)から摂取(せっしゅ)しないと、それぞれのビタミンに特有(とくゆう)の欠乏症(けつぼうしょう)状(じょう)を引き起こし(ひきおこし)ます。

水溶(すいよう)性(せい)ビタミン

• 水(みず)に溶け(とけ)やすく、油脂(ゆし)には溶け(とけ)にくい性質(せいしつ)を持つ(もつ)。
• ビタミンB群(ぐん)(B₁、B₂、B₆、B12、ナイアシン、パントテン酸(さん)、葉酸(ようさん)、ビオチン)とビタミンCの9種類(しゅるい)。
• 血液(けつえき)などの体液(たいえき)に溶け込ん(とけこん)でいて、余分(よぶん)なものは尿(にょう)として排泄(はいせつ)されるので、食べ物(たべもの)から毎食(まいしょく)一(いち)定量(ていりょう)をとる必要(ひつよう)があります。

多く(おおく)含む(ふくむ)食品(しょくひん)

ビタミンB群(ぐん)の一部(いちぶ)…豚肉(ぶたにく)・レバー・青(あお)魚(ぎょ)・大豆(だいず)など

パントテン酸(さん)・葉酸(ようさん)・ビオチン・ビタミンC…ほうれん草(ほうれんそう)・果物(くだもの)・えんどう豆(まめ)・卵黄(らんおう)など

脂(あぶら)溶性(ようせい)ビタミン

• 水(みず)に溶け(とけ)にくく、油脂(ゆし)に溶ける(とける)性質(せいしつ)を持つ(もつ)。
• ビタミンD、A、K、E(覚え(おぼえ)方(かた)は「だけ」)の4種類(しゅるい)。
• 水溶(すいよう)性(せい)と違っ(ちがっ)て、肝臓(かんぞう)に蓄積(ちくせき)されるため、とり過ぎる(すぎる)と頭痛(ずつう)や吐き気(はきけ)などの

過剰(かじょう)症(しょう)を起こす(おこす)ものもあります。

※サプリメントなどでとる場合(ばあい)は注意(ちゅうい)が必要(ひつよう)です。

多く(おおく)含む(ふくむ)食品(しょくひん)

ビタミンD…【骨(ほね)の形成(けいせい)に関わる(かかわる)】青(あお)背(せ)魚(ぎょ)・きのこ類(るい)など

βカロテン（体内(たいない)でビタミンAに変わる(かわる)）【免疫(めんえき)力(りょく)を高める(たかめる)】…緑黄色(りょくおうしょく)野菜(やさい)

その他(そのた)、うなぎ・キャベツ・ナッツ・しじみなど油(あぶら)といっしょにとると吸収(きゅうしゅう)がよくなります。

栄養(えいよう)の過不足(かふそく)がないように、

「毎食(まいしょく)、バランスのとれた食事(しょくじ)をする」ことを基本(きほん)にしましょう。