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令和2年度荒尾市地球温暖化対策実行計画の取組結果について

公開日:2023年6月15日

 荒尾市では、平成12年に地球温暖化対策実行計画を策定し、令和2年度は第5期(令和2年度から令和7年度)実行計画のもと、市の事務・事業に伴って発生する温室効果ガス(注意1)の削減に取り組んでいます。本市自らが環境への負荷が少ない循環型社会の構築に積極的に取り組み、事業者及び市民の皆様に率先して、環境保全に配慮した行動をすることにしています。なお、指定管理者制度導入施設については対象としていません。

注意1:温室効果ガスとは
太陽光線によって暖められた地表面から放出される赤外線を吸収して大気を暖め、一部の熱を再吸収し、地表面の温度を高める効果を持つガスのことです。温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、及び六フッ化硫黄がありますが、主なものは二酸化炭素で本市でも約99パーセントを占めています。

 

1 温室効果ガス排出量について

表:温室効果ガス排出量について
取組項目 数値目標
温室効果ガス排出量の削減

平成30年度の温室効果ガス排出量8,128トンを基準とし、2030年度までに温室効果ガス排出量を2013年度比で26%削減することを基本としたうえで、令和7年度における温室効果ガス排出量を7,796トンまで削減することを目標としています。

 令和2年度の温室効果ガス排出量は6,727トンでしたので、基準値より1,401トン(17.2%)の削減となり、第5期実行計画における令和2年度温室効果ガス排出量目標値8,033トンを大幅に下回り、目標達成となりました。施設の利用状況や気候、温室効果ガス排出係数の改定など、取組以外の要因の影響も大きいと考えられますが、節電・節燃料や効率的な使用が削減につながり、取組の成果が見られています。

表:温室効果ガス排出量(二酸化炭素換算)の推移(トン)
年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度  令和7年度
排出量実績 6,727 - - - - -
目標値 8,033 7,986 7,938 7,891  7,843 7,796

1,401トンの二酸化炭素の削減量は、約100,071本の杉の木が1年間に二酸化炭素を吸収する量に相当します。(環境省・林野庁:『地球温暖化防止のための緑の吸収源対策』より算出)

表:温室効果ガス排出量
項目 二酸化炭素換算排出量
温室効果ガス排出量(基準値) 8,128,447キログラム    

令和2年度排出量

6,726,825キログラム    
温室効果ガス削減量 1,401,622キログラム    
温室効果ガス削減割合 17.2パーセント    
表:電気・燃料の使用状況
種類 令和2年度実績 基準値

増減(基準年比)

温室効果ガス排出量

(二酸化炭素換算) 

電気

(キロワット)

12,141,281 12,414,498

-273,217

(-2.2パーセント) 

-1,514トン

 灯油

(リットル)

633,326 599,681

33,645

5.6パーセント)

83.8トン 

 A重油

(リットル)

11,060 102,922

-91,862

(-89.3パーセント)

-248.9トン

 LPG

(キログラム)

118,153 16,733

101,420

(606.1パーセント)

304.3トン

 ガソリン

(リットル)

30,066 33,660

-3,594

(-10.7パーセント)

-8.7トン

 軽油

(リットル)

21,535 19,838

1,697

(8.6パーセント)

 4.3トン
  • 基準値と比較して増加している項目もありますが、全体としては減少しており、温室効果ガス排出量を削減することができました。
  • 電気は、新型コロナウイルスや7月豪雨災害、大型台風等の対応業務により、使用量が基準値を上回った部署もありましたが、温室効果ガス排出係数の改定により、温室効果ガス排出量は大幅に削減となりました。
  • 灯油は、ボイラーの故障に伴い、市庁舎での暖房用としての使用量が大幅に増加しました。
  • A重油は、昨年度と比較すると7月豪雨災害に伴う下水処理施設における使用量が増加しましたが、し尿処理施設の老朽化に伴う汚泥処理方法の変更等により、基準値と比較すると減少となっています。
  • LPGは、ガスエンジンで駆動するGHP(ガスヒートポンプ)エアコンを小中学校に導入したことにより、大幅に増加しています。
  • ガソリン及び軽油については、主に公用車に使用する燃料ですが、コロナ禍で外勤が減少したことに伴い公用車の利用頻度や走行距離が減少し、基準値と比較して、ガソリンは11.8%の削減となりました。軽油については、7月豪雨災害に伴う災害ごみの処理に係る車両の使用が増加したことに伴い、5.8%の増加となりました。今後も、公用車使用時のエコドライブの実践等に取り組んでいく必要があります。

 

2 分野別目標について

表:分野別目標について
分野別目標項目 第5期実行計画目標 令和2年度実績 
一般廃棄物量 5.1トン以下の維持

6.1トン

(未達成)

水道使用量

158千立方メートル

以下の維持

144千立方メートル

(達成)

用紙(A4サイズ換算)

使用量

7,397千枚以下の維持

8,597千枚

(未達成)

備考 分野別目標とは、今後の事業拡大や管理の特殊性から、個別に取組目標を定めたものです。

  • 市庁舎からの一般廃棄物排出量が基準値及び前年度と比較して増加していることから、更なるごみの減量化やごみの分別の周知啓発を図る必要があります。
  • 水道使用量は、ほとんどの施設で基準値と比較して減少しました。下水処理施設においては、7月豪雨災害の影響により使用量が大幅に増加しましたが、市の施設全体としては8.5%の削減となりました。
  • 用紙使用量は、基準値と比較して増加しました。業務拡大、個人情報保護による裏紙使用の抑制、コロナ禍での書面決議の増加等により使用量が増加したと推察されます。今後も、可能な範囲での裏紙使用や両面印刷、縮小印刷などに継続して取り組むとともに、ペーパーレス化の推進等、意識の向上を図ります。

 

3 今後の取組について

 実行計画策定後、第1期と比較すると第5期の目標はより厳しいものとなっていますが、温室効果ガス排出量については削減目標を達成する状況を継続しています。

 項目別にみると、全体的には基準値を達成していますが、施設ごとでみると使用量が増加している施設もあることから、施設の老朽化等を踏まえた上で燃料等の使用量増加の原因を調査し、設備等の効率的な利用や省エネ設備等への更新を検討していきます。

 特に令和2年度においては、新型コロナウイルス関連業務や7月豪雨災害、大型台風等の災害業務対応等によるエネルギー使用量の増加がみられたことから、今後、非常時や想定外の事態に適切に対応していくためにも、普段からの職員の節電意識・節電行動の定着が必要となります。

 荒尾市は令和3年3月にゼロカーボンシティを宣言し、荒尾市全域から排出される二酸化炭素を2050年までに実質ゼロにすることを目指しています。今後、市民や事業者と連携し、さまざまな取組を荒尾市全体に推進していくためにも、職員のより一層の省エネ意識の醸成と省エネ行動の実践を推進し、業務の見直し等を含め、市関連施設での省エネ対策に積極的に取り組み、温室効果ガス排出の抑制に努めてまいります。

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