5月から7月頃にかけて、鮮やかな黄色の花をつけるオオキンケイギクは、九州各地の道端や河原などでよく見かけます。しかし、オオキンケイギクは、日本の生態系に重大な影響をおよぼすおそれがある植物として、平成18年に外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定され、栽培、運搬、販売、野外に放つことなどが禁止されています。
外来生物法では、特定外来生物に指定された生物を飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入・野外に放つことなどを原則禁止しています。これらの項目に違反した場合、最高で個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金、法人の場合1億円以下の罰金が科せられます。
オオキンケイギクの特徴
- 北アメリカ原産の多年生草本で、高さは30から70センチメートル程度
- 花は5月から7月頃に咲き、直径5から7センチメートルの橙黄色のコスモスに似た花をつけます。
- 花びらの先端は不規則に4つから5つに分かれている。
- 葉は細長いへら状である。
- 葉の両面には荒い毛が生えており、葉の周囲はなめらか。
オオキンケイギクを見つけたら
- オオキンケイギクを根元から株ごと抜き取る。(根が残るとまた、生えてきます。)
- 種子や根を落とさないように袋を密閉して、枯らす。
- 収集日に燃えるごみとして処分する。
駆除するときに気を付けること。
- 種子を落とさない
種子は土中で何年も生き残ります。地面に落とさないようにしましょう。種子をつける前の花の咲き始めまでに駆除するのが1番良いです。また、根から抜き取るのが1番良い方法ですが、種子の拡散を防ぐには種子ができる開花期の始め頃までに地上部を刈り取ることも効果的です。
- 継続的に駆除する
根絶には時間がかかります。駆除した後も根や種子が残っているので、翌年も生えてきます。毎年根気よく続けることが効果的です。
駆除の様子
本市では、市有地や道路を中心に駆除作業を行っています。
駆除前
根から引き抜くことが重要です。